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香炉の歴史 

香炉は、仏教の起源地である古代インドで、仏教の法事において香を焚くために用いられました。インドでは、気候やスパイスの文化から、香りを焚く風習が古くからありました。香料をブレンドした香を体に塗布したり、香炉で焚いたりして、臭いを消すだけでなく、神聖なものとして香を扱う習慣がありました。この習慣が仏教に取り入れられ、仏前で香を焚き、周囲を清めるようになったのです。

 

平安時代には、宮廷を中心に香りの優劣を競う「薫物合せ」が行われるようになり、香炉は香道で使用されるようになりました。

 

江戸時代には、香道がさらに発展し、庶民にも広まりまた。

 

現代では、仏具としてだけでなく、香りを楽しむインテリアとしても香炉が使用されています。

香炉の形の楽しみ方

★季節感を楽しむ
 桜・紅葉など、季節のモチーフを取り入れた香炉で         四季を感じる。

素材の風合いを味わう

 陶器、金属、磁器など、質感や光沢の違いを楽しむ。

縁起や象徴を知る

 獅子=魔除け、蓮=清浄など、形に込められた意味         を味わう。

美術品として鑑賞する

 工芸的な造形美や絵付けをアートとして楽しむ。

空間との調和を楽しむ

 現代的デザインやミニ香炉などインテリアに合わせ         た演出を楽しむ。